3DCADの一つであるMaterialize SoftwareのMagics RP 9.14によりスライスデータ化された3次元データをベースに積層造形を行う装置である。紫外線硬化樹脂デソライトSCR-710((株)ディーメック社製:多官能アクリレートレジン)に,層ごとのスライスデータに対応した領域に紫外線レーザーを照射することにより硬化させ,それを積層することにより3次元プロットを行う装置である。造形範囲は300×300×300まで可能であるが,かなりの造形時間を必要とする。造形例を下図に示す。下図の左側の水差し形状のもので20時間程度の造形時間を必要とする。出来上がりの色の制御は困難であり,層ごとのレーザー照射時間に依存する。現在のところ使用料は検討中であるが,高額な消耗品となるダイオード励起用レーザーと結晶レーザーヘッドの維持費を考慮すると1時間当たり300円の時間使用料と完成品重量に加算される樹脂代を1gあたり25円と考えている。参考までであるが,左図の水差しのようなもので5万円程度が原材料費として必要になる。経費に関しては現在検討中であるので個別に相談することとしている。