最大出力50WのCO2レーザー(赤外線レーザー)により木製の薄板(MDF,シナベニヤ,ケミカルウッド),アクリル板,布,紙,発泡スチロール,ゴムなどを切断するのに適している。切断可能な厚みは材質に依存するが,おおむね6mm程度が限界である。また,塩ビおよびテフロンは,塩素ガスや有毒な燃焼ガスを発生するため,本裁断機で切断することはできない。金属も切断することはできない。 裁断精度は低くなく,下図のように光造形装置で作成したパーツ(半透明部)と,本裁断機にて制作したパーツ(木質部)とが十分な精度にて適合する。当然ながらこの裁断精度は材質に強く依存するために事前の確認が必要となる。制御方法は極めて容易であり,Adobe Illustratorなどに代表される簡易2次元CADデータを元に制作することができる。制作可能範囲は600×900である。加工テーブルが紙質のセラミックハニカムになっており,また多くの排煙処理に関わる消耗品が必要となるため,現在,時間使用料として150円/1時間を検討している。これにはCO2レーザーのガス充てん代も含まれている。また,材料は使用者が各自準備することとしている。当センターに保管している端材は自由に使用することができる。最後に,右に本裁断機による福祉変形テーブル天板のモックアップと学生課題作品の一つを紹介する。出来上がりの色の制御は困難であり,層ごとのレーザー照射時間に依存する。
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